第44回 動詞接頭辞について(1)
今回は新しい文法事項についてお話したいと思います。
ハンガリー語の動詞には、ある動詞の前に接頭辞をつけたものがたくさんあります。
これらは本体の動詞に一定の意味を付け加える場合もあれば、全く意味の違う単語を作る場合もあります。
したがって、最初のうちはできるだけ辞書を使うことを勧めます。
次をご覧ください。
1)方向を表す場合
ki- 外へ kimegy 外へ行く
fel- 上へ felmegy 上へ行く(登る)
be- 中へ bemegy 中へ行く(入る)
le- 下へ lemegy 下へ行く(降りる)
ide- こっちへ idejön こちらへ来る
oda- あっちへ odamegy あちらへ行く
vissza- 引き返して visszajön 帰ってくる
át- わたって átmegy (道などを)わたる(横切る)
上記のうちbeと ki、 felと leの間には対立関係があるようで、他の動詞の場合でも接頭辞を
入れ替えるだけで反意語になる場合があります。
自動車、タクシーなどに乗る/を降りる beszáll
/ kiszáll
市電やバスに乗る/を降りる felszáll
/ leszáll
(ちなみにátszállは「乗り換える」の意味です。)
(部屋の電気を)つける/消す felkapcsol
/ lekapcsol
2)開始、完了の意を添える場合
meg megtanul 学びぬく(身につける、マスターする)
el elolvas 読み終わる
elindul 出発する
3)
全く意味の違う単語を作る場合
le- mond(言う) lemond(辞任する)
meg- áll(立つ) megáll(止まる)
次の二つは接頭辞だけが違うのですが意味が全く違いますね。
befejez(やめる、終える) lefejez(首を切り落とす)
ちょっと今回はヘビーでしたね。
実は、さらに困ったことにこの動詞の接頭辞は本来の動詞本体から分離してしまう場合があります。
この手の困った話はまた次回といたしましょう
それでは今回はこの辺で。