第2回 母音調和
ハンガリー語には母音調和という特徴があります。母音調和とはひとつの単語の中に同じグループの母音が現れることを言います。
ハンガリー語の基礎的な単語は全て後(舌)母音の単語か前(舌)母音の単語に分類されます。a, u, o の母音は発音するとき舌が後ろの方に下がっているのがわかるでしょう。
ハンガリー語では a, u, o とそれぞれの長母音を後(舌)母音、それ以外の母音を前(舌)母音と呼びます。また前(舌)母音の中には円唇母音のグループがあります。円唇母音は広い意味では前(舌)母音ですが、時々独立したグループとして現れます。
ハンガリー語で見られる母音調和とは単語の接尾辞やそのつなぎの母音に現れます。
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短母音 |
長母音 |
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後舌母音 |
a u o |
á ú ó |
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前舌母音 |
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i e |
í é |
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円唇母音 |
ü ö |
ű ő |
下の例で理解していただけるでしょう。
ハンガリー語では「てにをは」にかかわる部分を接尾辞で表現します。
接尾辞は元の単語の母音のグループによって変わるのです。
例:「〜の中へ」という意味の接尾辞は”-ba”(後母音用)か”-be”(前母音用)ですが、
そのとき元の単語の母音に注目してどちらかを選びます。
レストラン レストランの中へ
étterem étterembe 元の単語の母音が主として前(舌)母音だから”-be”を選ぶ。
自動車 自動車の中へ
autó autóba 元の単語の母音が主として後(舌)母音だから”-ba”を選ぶ。
母音調和はハンガリー語を貫く大きな特徴であり、原則です。
学習する上でとても大切ですからしっかり勉強しましょう。